|
評価:
松本順市
ナナ・コーポレート・コミュニケーション
¥ 1,260
(2008-04-03)
|
ずいぶん前にメモ帳に下書きしたまま記事として公開し忘れてたので
慌ててコピペしてきました(/ω\)
-----
花くまゆうさくの表紙に惹かれて購入。
ビジネス本なのにこの緩さ加減がいいかなと。
3年で若者はやめないようにするにはという
ビジネス本には”ありがち"なお題に対しての対策本といったところ。
ただ、他のビジネス本に比べて遙かに読みやすくボリュームもちょうどよい感じ。
30分もあれば十分よ読めます。
タイトルでは上司はなぜ〜と書いてありますが部下向けではなく
上司な地位にいる人が読む本です。
主なポイントは
・部下のモチベーションを下げないこと
・モチベーションを下げないためにもほどよくほめること。
の2点だと思います。
ページのほとんどはこれらに割かれているといっても過言ではないんじゃないかなと。
その中でもおもしろいな-と思うところをいくつかピックアップします。
#私なりの言葉に代えているのでもしかすると本文とは多少異なる解釈に
#なってしまっているかもしれませんのでその辺はご了承ください。
・つるし上げ会議から脱却する
犯人は誰かを捜すような会議では今は通じない。
成功するためのプロセスを検討する。
結果を出せた人はなぜ結果を出せたのかを検証する。
正直言って、うまくいかなかった犯人が誰かなんて突き止めたところで
どうしようもないこと。そんなことより今何をするべきなのかを
ビシっと決めてくれれば失敗したとしても今後がんばって
やっていける気力が出てくるというモノです。
うまくいったら今回は運良くうまくいったなんて適当に済ますんじゃなくて
どう運がよかったのかを検証しておけば次は意図的に運を引き寄せることもできますね!
・部下がしてほしいことを本当に把握できているのか?
上司として求めているのは人として誠実で頼りがいがある人。
カタカナ語を使って現場を混乱させるようではいけない。
これはほんとよくある話。
説明することがめんどくさくてカタカナ語で適当にごまかして押し通す。
これ後で部下の手間になるのでできれば万人にわかる形で説明してほしいです。
信頼があれば仕事での困ったというSOS信号もすぐ送れます。
うまくいってないことをこてんぱにしかりつけるような人だったら
ギリギリまで怖くていえない…ですよね?
・朝礼はわくわくできる話をする
朝からモチベーションを下げるような話をしていては仕事の効率は上がらない。
たとえば、心温まるエピソードを紹介するなど。(お客様からの感謝の言葉などなど)
サービスを運営している人であればお問い合わせに届いた感謝のメールを紹介するとか
そういうことでも十分かもしれません。
・取り組むべきテーマを決める
あれもこれもとやるのではなく一つに絞ってそれに向かってまずは
チーム一丸で取り組める状況を作る。
やりたいことがいくつもある場合は一つのテーマをやり遂げたら次のステップと
いうようにやっていくのが吉ではないかなと思ってます。
何か一つの道筋に向かって仕事をしていくのってわかりやすくて、
自分ががんばれてるんだって言う自覚も持てるモノです。
また最後の方に載っていた「叱られること」に対する研究結果。
人間は怒られると萎縮して頭が真っ白になって次のことに
ついて考えることができなくなってしまうんだとか。
言われてみれば確かにそういう経験はあるかも。
あれを言おう、これを言おうといろいろ考えてから話をすることにしたのに
いきなり怒られたりしたら自分が考えてきた意見やらなんやらが全部吹っ飛んで
何も言えなくなるし、怒ってる人はたいてい話を聞いてくれないから
もういいやってなってしまうんです。
どうしても注意しておきたいことがある場合は今できるとこをまず褒めて、
次のステップではここできるようにやろうっていう風に持って行くのがよいそうです。
怒る人も怒られる人にとってもマイナスにしかならなかったことが
ちょっとやり方を変えるだけで大きく変わる…かもしれません。